グレーゾーンの子どものための学習支援教室 学びのいろは

通常のクラスでうまく適応できない発達障がい、軽度知的障がい、不登校の小中学生を対象とした学習塾 : 浜松

就職きまりました

「就職が決まりました」という知らせがありました。
療育手帳を今も持っている、かつての教え子からでした。
それも障害者雇用ではなく一般就労で。
知的クラスにいましたが猛勉強して中3から通常級に異動、
そして滑り込むように全日制高校へ進学をした子でした。
 内定が出た後、親も交えて学校で面談があったそうです。
「障害者枠じゃなくていいのか?」と問いただされたの
だというのです。
面談に先立って内定を出した会社側にも学校は事情を再度
伝えて確認したようですが、「学校にちゃんと行けてて
卒業できそうなんでしょう?学校での成績もついてるし
こちらでも面接したうえで良いって言ってるから。」
ということだったのですが、一般就労となると、他の
従業員と同じだけ給料をもらえる分、同様の仕事も
責任も負うことになるので、それに耐えられるのか?
と学校側は心配したようです。
「大丈夫です。頑張ります」と返事をし、
内定が決まったとのことでした。
自立とは、いったい何でしょうか?
私は、通常のクラスではうまく適応できにくい
発達障がい、軽度知的障がい、不登校などの子どもに
勉強を教えています。
私の場合ですが、自立とは「就職」のことだと思っています。
浜松市内の知的クラスに在籍している小中学生は約1200人。
その中のたった1人がたまたま一般就労できたという
例外的なことだったのかもしれません。
ですので、
全員にこれを当てはめられるわけでもありませんし、
それで全員が幸せになるとも思いません。
ただ、普通に就職するという生き方も選べる
かもしれないよ、というのは知っておいても
いいことではないでしょうか。
「軽度知的障がい」って何なのでしょう?
努力次第では、小学生くらいの漢字の読み書きは
できるようになるし、二次方程式の計算もできる
ようになるし、簿記の資格も、運転免許もとれる。
友達もたくさんできて、就職もできる。
普通の人よりも不器用で時間がかかるだろうけれども。