グレーゾーンの子どものための学習支援教室 学びのいろは

通常のクラスでうまく適応できない発達障がい、軽度知的障がい、不登校の小中学生を対象とした学習塾 : 浜松

知られない軽度知的障害という存在

発達障害の子が在籍する情緒学級と軽度知的障害の子が在籍する知的学級だと
だいたい800人:1200人で、
軽度知的障害の子のほうが多いです。
 (※浜松市だけの人数です)
発達障害とか学習障害とかネット検索
すると「知的な課題がない・・・」と
説明されていることが多いので、
知的に課題がある子の場合、
そこから先、情報が得られにくく
なっているように感じています。
私はこれまで発達障害不登校の子供
を中心に学習支援をしてきたのですが
こういった事情もあって3年ほど前
からは対象を軽度知的障害の子どもへ
と比重を置くようにしました。
というのも
知的クラスに入ると通常級に戻れる
ケースって大体1%くらいなんです
が、戻れない子の大半が特別支援学校
やサポート校という学校に進学します。
でも、それ以外の選択肢というか
普通の高校、いわゆる全日制高校へ
行けないのかって思われている方が
相当数いらっしゃったので。
その結果というか、
この3月の高校入試では療育手帳
持っている子が県立高校に合格。
特に合理的配慮なしで普通に高校生
として生活できています。
また小学校までずっと知的クラスに
いた子が中学から通常級に異動し、
もう中2になったのですが、
期末テストの英語で44点取って
いました。テストのみならず学校
生活全般において合理的配慮はなく。
この二人は確かに突出していますが
その他の子どもを見ても成績は低い
ながらもビリではなく、全日制高校
へ進学できそうなめどが立ちそうな
子が多くいます。
こういうことを言うと何か裏がある
んじゃないかとか疑われたりするの
ですが、IT教材とか療育プログラム
とか一切なく、紙とえんぴつだけで
算数国語英語を教えただけです。
全員がこうなっていくわけでは
ありませんが、正直、どの子が
伸びるとかという予測は立ちません。
やっていく中でだんだんと
「あの子、伸びたな~」っていう
感じなので、WISCとかの数値
だけで可能性を決めつけない方が
いいように思います。
高校に行けるレベルにまで
学習面が伸びなかった子もいますが
何か問題になるような弊害がでて
いるか?といえば私の知る限り
ありません。
むしろ1時間くらいなら集中して
何かに取り組み続けることが
できるようになっていたり、
アドバイスした別のやり方を
素直に受け入れて取り組もうと
してくれるようになっていたり。
というか勉強って算数国語以上に
そういうことを身に付ける方が
大事なように思っています。
逆に学校って何をしているところ
なのか疑問にすら感じています。
ある時点での数値を見て判断して
成長に向けた支援をしているなら
納得いきますが、単に分けて
負担を減らしているだけのような
気がするのですが、実際どうなんで
しょうか?